昭和3年8月15日、大阪市北浜、栴檀木橋南詰に小さな西洋レストランが店を開きました。テーブルはわずか5卓、40坪というささやかさでした。
喰い道楽・大阪の浪速っ子たちは「大阪で西洋料理が流行るはずがない。それにまた、アラスカなんてケッタイな名つけよって…」と冷たい目を向けたという。だが、いざ、営業をはじめてみると、その味はたちまち評判となり、京阪神の財界人や文化人など名士たちが押しかけ、本格的西洋料理が味わえる大阪唯一の店として、日ならずして「アラスカ」の名は、関西から東京にまでとどろいた。
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